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2016/10/28 14:17

印度北部、ラジャスタン地方,砂漠の手前の駱駝が道を歩いている小さな町で、突然,映画のワンシーンの様に目の前に立ちはだかる女性3人。ひと家族。いきなり,自己紹介が始まりました。胸を反らし腕を組んだ姿勢の堂々とした絶世の若い美女姉妹2人とおばあさん。このネックレスは、おばあさんが身に着けていたネックレス。素晴らしい銀細工のブレスレットを買わないかと謂われましたが,其の家宝級の素晴らしさにその身から引き離すより其の方が持っていた方がいいんじゃないかと思い此れを譲って頂きましたが,未だに時々,あの銀細工のブレスレットの素晴らしさを思いだしています。ジプシーの源流と謂われているラ−ジプート族、砂漠の民ラバリのジュエリーは、広い砂漠で安全を確保する機能も有り,とても大きな銀の彫金や光る素材と強烈な色が使われています。素朴なネックレスですが,考えてみれば此れもおばあさんにとって大事なネックレスには違いなかった筈。ちくちくと縫った,ミラ−のヘッドに,グラスビーズと鈴を紐に繋げているだけの素朴なネックレス。所有者、制作者であったおばあさんは真っ黒な手縫いのコットンドレスに此れを身に着けていらっしゃいました。後で娘に,おばあさんの顔と私の顔がそっくりだったと言われ,いつもは壁に飾っているので時々観てはこの家族の強烈な印象と,おしゃれな姿を思い出したりしています。装身具って,人にとって本当に何なんだろう?と考えながら。兎に角、ただ単純に紐にいろんな素材のものを繋げていくネックレスは,世界中何処でも、今尚、作り続けられています。